以前から気になっていた点字の世界。快く門戸を開いてくださった「KBC点字教室」を見学させていただきました。
講師は、全盲者でありユニバーサルデザインを基軸にさまざまな活動を展開しておられる吉住寛之先生。点訳で用いる「分かち書き」を具体例を元に説明されます。人名、住所、レシピなど多様な言葉や文章を点訳するのは難しそうですが、皆さん熱心に受講されていました。
講座の最後は、ブラインド体験。アイマスクをしたままドリンクを飲み、その種類をあてるという内容です。
参加してみると、「麦茶、と思ったけれどほうじ茶のような…???」と迷います。
「最初はアクエリアスと思ったのですが、紅茶かもしれません」「ストレートティのようですが、甘さも感じてわからなくなりました…」
受講者の方もけっこう迷っておられ、視覚に頼れないと食べ物の種類さえあいまいになることを知りました。
「KBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン」というキャンペーンから生まれたこの講座は、点字文化に触れてもらうこととボランティアの養成を目的に運営されており、36年間で1600人(!)が受講されているそうです。キャンペーンに寄せられた募金「通りゃんせ基金」の一部で運営されているため受講料等は無料であること、卒業生の多くが点訳などのボランティアとして活躍されていることを知り、長年にわたる熱意の継続に感銘を受けました。
スイミーでも、吉住先生はじめ皆さんの力を借りて、お子さんとどのような学びができるか考えていきます。初回はスイミーサマースクールで行う予定です。詳細は追ってお知らせしますので、ぜひご参加くださいね。
▶KBC点字教室のHPはこちらです。
▶吉住寛之先生のHPはこちらです。
(H)