8月2日に続き、ユニバーサルデザインが専門の吉住先生をお迎えして「目の見えない人が見ている世界」を学びます。
まずは吉住先生を囲んで自己紹介です。「前回も会いましたね」「珍しいお名前ですね」と声をかける先生の姿を見つめる子どもたち。目の見えない先生との会話にちょっと緊張ぎみの子もいれば、聞き取りやすくハキハキ話す子もいて、それぞれが一生懸命です。
「今日はみんなで点字を書いてみましょう。点字を書くには点字器と点筆を使います」
点字は、19世紀のフランスに生きたルイ・ブライユが考えだしたこと。縦3個、横2個の計6個の凸状の点を組み合わせた文字で、点字があることで、見えない人と見えにくい人がさわって読み、書くことができることを知りました。
点筆で点を打つ練習をしたら、先生が見本に打ってくださった自分の名前を一覧表と照らし合わせ、一文字ずつ打っていきます。
読む時は左から右へ読みますが、書く時は反対に右から始めます。打った紙をひっくり返すと、すごい! 点字が浮き出ています!
できあがりを先生にチェックしていただき、しおりの台紙に貼ってできあがり! 拗音や濁点など点字で書くには難しい名前の子も根気よくがんばりました。
ふつうの家庭空間であるスイミーには段差もあり、内外ともにバリアフリーではありません。そんな空間で先生と半日過ごすうちに、先生を学習室へおつれしたり、洗面台へ案内したり、お帰りのタクシー乗車のお手伝いをしたりと、子どもたちもふだんと違う経験をしました。
一緒のテーブルで昼食をいただきながら、Fくんは、自宅で盲導犬にならなかった犬を育てていることを教えてくれました。Mチャんは、先生が帰られてから、点字をつくったルイ・ブライユの伝記を一気に読みました。体験のひとつひとつが、子どもたちに残していくものがあるのだなあと感じました。
吉住先生、どうぞまたスイミーにおいでください。皆でお待ちしています。
ちなみに先生といただいた昼食は、からあげ、ジャーマンポテト、マカロニサラダ、大根となすのおみそ汁。おやつは、あずきとクリーム入り蒸しパンでした。今日もおごちそうさまでした♩