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古代衣装体験&夏祭り中日

今日はスイミー夏祭りの2日目です。「仮装大会をしたい」「変身してみたい!」。はりきって、自前の浴衣やムームー、民族衣装などを持参した子どもたち。そんな希望を叶える前に……、私たちのご先祖の暮らしに思いを馳せて古代の衣装について学ぶことにしました。

「人はどうして 服を着ているのでしょう?」
福岡市埋蔵文化財センターから来られた力武先生の質問です。

○身体を守るため
○体温を保つため
○動物のように毛が多くないから

こんな答えが子ども達から返ってきました。でも、力武先生の答えはまだありました。それは 「おしゃれ」のために人は服を着るのです、 でした。「みんなはおしゃれさんかな、おしゃれになりたいかな?」。先生の次の質問に、「自分はおしゃれではないけれど、おしゃれさんになりたい」と答えたスイミーたち、今日はどんなことを学べるのかなあ。

「からむし」という植物を手にした力武先生。「この皮を剥ぎ、細い繊維にしてそれを捻ってよりをかけると強度が増します。その繊維を編んでいくと糸ができる。これが『糸』の漢字の成り立ちです」。衣装のもとになる糸の話にみんな興味津々です。

では、その糸を使い布を織ってみましょう!
古代人は竹を利用していたそうですが、子どもたちはダンボール織りで体験です。この方法で大きく長く織り上げた布は、直線に出来上がっていくので、着物のようにきちんと折り畳むことができます。このことが、プリーツがあったり膨らんでいたりする西洋の服との大きな違いで、日本らしいところだそうです。

直線の「貫頭衣」をすっぽり頭から被っての古代人の衣装、巫女やお姫様の衣装をつけて日本人としての「おしゃれ」を楽しみました。力武先生は「綺麗な服を着るだけがおしゃれではなく、折り目正しくサッパリとした身なりが大事だと思いますよ」と締めくくってくださいました。先生のお人柄が改めてわかるお話でした。
力武先生を始め埋蔵文化財センターの皆さま、たくさんの資料や道具を持ち込んでの講座をありがとうございました。

ご先祖さまの暮らしを学んだ後は、再びの夏祭り! 中日はそうめん流しからスタートです。お庭でいただくそうめんは本当に美味しい。竹の器に竹の流し器。風情がありますね。今日のお店は、あみだくじ、空気砲、輪投げ、くじ引き、ガチャポン。各自チケットを5枚ずつ持って、自分の担当の店番をする人と遊びに行く人に分かれます。「あたし先に仕事するけん、Yちゃん遊びに行ってきていいよ~」 とKちゃん。仕事なのね!(笑) 「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい」と掛け声をかけてあみだくじに誘っていたA君とS君。ハズレだと「惜しい」と残念そうに声をかけてくれるところが優しい。

そして今日はスイミーにいただいた浴衣を、着てみたい子どもたちが順々に着てみました。「わたし、ゆかた着るの初めて!」。ウィーン在住で夏休みにママの実家の福岡に来ているYちゃんは大喜び。Yちゃんはみんなの日本語を台湾出身のMちゃんに中国語に訳して伝えてくれます。かわいい通訳さんにみんな驚きました!

「盆踊りしたい」というCちゃんのリクエストに応えて炭鉱節が流れるなか、夏祭りはにぎやかに続きました。