今日は待ちに待った地引網の日! 深江観光ホテルまで自家用車やJR、スイミーからバス乗車など三々五々の集合ですが、浮き輪やゴーグル、水鉄砲、望遠カメラ、クーラーボックス、デッキチェアなどそれぞれが期待感もあらわに準備万端のスイミーファミリーです。出欠確認をすませるなり、子どもたちはビーチへ走ります。遠浅の海なので、小柄な子も上級生と一緒に海に入れます。次々と到着するお友だちをどんどん海に誘って大はしゃぎです。
正午前に全家族がそろったところでホテルの庭に戻り、保護者の皆さま、ゲストの先生方、スタッフと海好きの助っ人さんたちの顔あわせの自己紹介です。保護者参観日でもある今日は、お迎えなどで会ってはいても、ふだんはゆっくりお話もできない保護者の皆さまに交流していただく好機。実現できて本当によかったです。
いよいよ本日のメインイベント地引網です! 二丈深江の地引網は、魚がいそうな所を沖から2艘の船で網を引き、陸ではモーターで引き上げるという大がかりなもの。二手にわかれ、漁師さんの合図と共にロープを握り、両足を踏ん張り左右の腕だけ動かしてロープを手繰り寄せます。「よいしょ、よいしょ」と引っ張るうちに、遠くに見えていたブイが近づいてきました。海面で魚が跳ね、いやおうなしに期待が高まります。
みんなで力を合わせて引き上げた網の中には、チヌ、コノシロ、キス、イカ、タコ、ヤズ、エソなどいろいろなお魚がいっぱい! 漁師さんが危険な魚を選別したら、ぴちぴちはねまわる魚をいっせいにつかんでコンテナに移します! がんばった結果、なんとコンテナ8杯分の魚がとれました、大漁です!
昼食は大きなテントの下でBBQです。肉や野菜にとれたての魚まで、りょうじ先生となおみ先生がフル回転でジュージューと! さばいてもらったチヌ刺、エソの天ぷら、イカスミ炒めなど、何しろさっきまで泳いでいた魚ですからどれも美味! まさに命をいただくということを実感するおいしさでした。
福岡に来て3年目になりました。福岡は本当に”すいとう”。糸島は今日で5回目ですが、糸島も最高! 実は、私の人生において海で遊ぶのは指で数えるぐらいしかありません。私の年代の台湾人は、沖縄の人と同じように泳げない人が多いです。理由は沖縄と一緒で、海が浅いと思った途端に急に深くなり危険だからです。また、お中元(旧暦7/1〜7/30)は鬼月とされ、結婚式や引越し等は禁止、海の近くに行かないことが周知されていることも海に親しみの少ない理由です。
それにしても今回の深江観光ホテルは足洗い場も広く、涼しい和室や庭にテントを張ってのBBQなど素晴らしい環境でした。台湾では、中秋節(旧暦8/15)にそれぞれの家やマンションの庭でBBQをします。街中に肉を焼くよい匂いが漂い、月餅を食べながら一家団欒でお月見します。懐かしい! 大人数で一緒に食事するのは格別ですね。今日はきっと子どもたちにも大人にも夏のすばらしい思い出になったことでしょう!……前日深夜の雷と当日糸島へ向かう途中のどしゃぶりには気をもみましたが、昼から晴れの天気予報を信じて出発しました。本当にその通りになるなんて、なんてラッキー! そういう意味でも忘れられない一日でした!
保護者参観日としてのイベントでしたが、お忙しい中お集まりいただいた保護者の皆さまに感謝申し上げます。日頃スイミーノートを通してスイミーでのお子さまの様子を書かせていただいていますが、今日はゆっくりお話することができ、私たちも嬉しい一日となりました。スイミーで2回目の夏休みを迎える子どもたちも多く、子どもたちの成長の早さにいつも驚かされ、楽しませていただいています。
いつも子ども達のためにお力を貸してくださるゲストティーチャーの皆さま、今回もありがとうございました。海の中から子どもたちに目配りをして安全を管理していただいたり、地引網にからまった魚を砂浜に埋もれながらも最後の一匹までとってくださったり、BBQのサポートをしてくださったり、小さなスイミー達の心に皆さまそれぞれのお姿が残っていると思います。これからもどうぞご指導よろしくお願いいたします。
夏のおわりに、小さな弟さん妹さんも一緒に海で遊び、保護者の皆さま、ゲストの皆さま、子どもたちとスタッフが力をあわせて綱を引くことができました。網を引き上げる頃には夏の陽ざしもさして糸島の美しい海と空を楽しめました。成果は120キロだったそうです!
不慣れなことで不手際も多かったのですが、ひとまず事故やケガなくスイミーの夏休みをしめくくることができてほっとしています。スイミーバスより早く到着し、夕方まで残って深江の海を満喫されたご家族もおられましたね。ほんとうに海はいいなあ! 来年もご一緒できますように。