入室するなりおやつと夕食の内容を確認するお子さんがいます。腹ぺこで尋ねてくる子もいますが、偏食が強くて自分が食べられるかどうか気にしている子もいます。
子ども時代の偏食やアレルギーは、お子さんの生活に影響します。自身を振り返ってみても、港町で育ったのに青魚が食べられない、卵も食べられない……。そんな小学生だった私は給食で苦労しました。だから、スイミーでは「同じ食卓で同じものを食べられない悲しさ」を子どもたちに極力与えなくてすむようにと思ってキッチンに立っています。
子どもたちと一緒に過ごし食事をともにすると、いろいろな発見があります。同じ偏食でもその原因はさまざま。形や食感が苦手で食べられないときは、すりおろし作戦が使えます。親子丼の玉ねぎをすりおろして入れて卵丼として抵抗を感じさせないようにしたり、なんとか食べてもらえるように考えます。じゃがいもをすりおろしてとろみづけをすれば、お通じ対策にもなりますしね。
あれこれ工夫するなかで、苦手を克服していく姿を見れたときは最高です! 豆腐が苦手だったMちゃんがすまし汁をペロリと食べる姿、苦手な人参をすりおろしたチキンライスをおいしそうに食べるIちゃんの姿に幸せをもらっています。
今日の夕食は、みんなが好物のうどんに野菜やえびの天ぷら、卵焼きを添えて、お好みうどんにしてみました。
「今日、完食できるかも」
お盆を前に言った言葉どおり、みごとに完食したUちゃん。おめでとう! がんばりました!