夕ごはんは、かぶと牛肉の炒め煮・鮭の塩焼き・うどん・オイスカさんの卵ごはん。個人的には、生卵をお出しする「卵かけごはん」が最大のポイントです。大好きという子も多いし、リクエストにもあがるけれど、給食では出さない「生卵」をスイミーで出してみようと決めるまでには、何度も考えました。最終的にはこれまで見てきたみんなの姿とオイスカさんのとれたて有精卵の力を借りての決断です。もちろん生卵は好きな子だけ、ムリをして食べる必要はありません。
幼い頃に卵アレルギーがあったOくん。テーブルの上の卵を見て、「どうやって食べると?」「お醤油をかけると?」と真剣な顔。
「Oくんは今は卵アレルギーはないけど、嫌なら食べなくていいからね」
しかしDくん、卵に手を伸ばし、きれいに割って、ごはんにかけて、お醤油をかけて、卵かけごはんにして食べました。
「お醤油の味しかせん!」「大丈夫、食べれる!」あっという間に食べてしまいました!
「卵、克服したかもしれん」
内心驚きましたが、嬉しい嬉しい言葉でした。自分で決めて食べて、「克服したかも」って言えたから、これからはきっと大丈夫。
卵かけごはんに大喜びするみんなと一緒に食べたのもよかったし、くせのないオイスカさん卵の力もあったよね。すべてに感謝です!
(Ki)
アレンジがきくのが卵のすばらしいところ。うどんに卵をのせて月見うどんにしたのはMちゃんたち。生卵初体験の台湾出身のJちゃんには、きくこ先生が加熱した卵をうどんに落としてくれました。こちらもみごと完食でした。
(Mi)
成長して卵アレルギーはなくなっていても、オムレツ、卵焼き、カツとじなど卵を使う料理のときは毎回、「しっかり火通っとる?」と確認してから箸をつけていたDくんです。今回はいろいろなことがうまく重なり、私たちにとっても忘れられない夕食となりました。自画自賛と言われそうですが、毎日まじめにごはんを作り、一緒に食べて築いてきたごはん先生と子どもたちとの信頼関係が、殻を破るいちばんのきっかけだったと思います。
(Hi)