先週こんな場面がありました。
年長のHちゃんは今、トランプやカードゲームにこっています。この日もトランプを手に5年生のTさんに「トランプやろう!」と声をかけました。5年生のTさんは、Hちゃんがトランプで勝ちたいと思っていることを知っているので、「いいけど、私勝ってもいい?」と聞きました。Hちゃんは一瞬迷った後に「いいよ」と答えました。この日のトランプではTさんが上手に譲ってくれてHちゃんは多めに勝つことができました。後でTさんと話すと「Hちゃん勝ちたいもんね。でも私もぜんぶは譲ってないし」と答えてくれました。
勝ち負けが決まるゲームで勝ちたいのは当然のこと。勝負するなかで諍いがおきることもありますが、この日のように誰かが譲ったり、周囲が仲裁に入ったりして遊んでいます。(手加減なしの真剣勝負も当然ありますが。)
「小さい子が機嫌悪いときは負けてあげるかな」「だれでも最初は手加減するけど、上手になったら普通にやる!」「私はおまけはしないけど、ハンデはつくる」
子どもたち、みんなで遊ぶために知恵をしぼっているんですね。
スイミーに集まる子どもたちは年齢も学校もさまざまです。一人でできること、個人で追求する喜びも大切ですが、スイミーという小規模集団で、みんなで泳ぐことの喜びや可能性を少しでも感じてほしいと思っています。