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西南中学・高校の書道教室訪問

すべての小学校で終業式を迎えたこの日、子どもたちと西南中学・高等学校の書道教室を訪問しました。迎えてくださったのは、半世紀を超える書道暦を持ち西南中高の書道科を四十年にわたり指導されている山口裕史先生です。
生徒さんの年賀状を参考に年賀状の宛名をバランスよく書く方法を学び、書道家である山口先生の大作を映像で見せていただき、特大の筆まで持たせていただいて、小学校で学ぶ書道とは違う「書」の世界にふれました。

続いて先生のデモンストレーション。「あつーい風を書いてみようかな」。熱い風、涼しい風が生まれるシーンを前に子どもたちがむずむずと書きたい気分になったところに「じゃあ書いてみよう」「どんな字でもいいよ、好きな字を書こう!」と山口先生。

硯に水を注ぎ墨をすり、筆を手に取って半紙に向かう子どもたち。先生は机をまわり一人ひとりの書にアドバイスをくださり子どもの手を持って筆を動かしてくださいました。

「僕は小学生のときに書道を始めてから一度も稽古を休んだことがありません。小学生のときは1時間半かけて教室に通っていました。みんなもずっと続けられる好きなことを見つけてください」。先生から子どもたちへすばらしい言葉をいただきました。

お聞きしたところによれば、山口先生は体調が万全でないなか子どもたちを迎えてくださったとか。そんなそぶりをみじんも見せず生き生きと筆を握る先生のお姿は、きっと子どもたちの記憶に残ったことでしょう。今はその尊さは分からずとも、子どもたちがこれから生きていく中で先生の姿や言葉が思い返されるのではないかと思います。山口先生、本当に本当にありがとうございました。

山口先生の雅号は蝸牛(かたつむり)だそうです。先生の恩師が「狭い世界の中だけで生きるのではなく、広い世界を見よう」という意味を込めてつけてくださったことを教わりました。今日は、私たちに広くて豊かな書の世界を見せてくださり心から感謝いたします。

1件のコメント

  1. サントリイ

    先生のネクタイピンが カタツムリ!
    でしたね。
    先生の笑顔みたいにキラッキラッと素敵でした。

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